経年の古さに加えて、洗面室の収納量の少なさに不満をお持ちでした。
「せっかくリフォームするなら、お洒落でホテルライクな空間にしたいなぁ~。それから洞窟風呂みたいにくつろげるお風呂。」というイメージをお持ちだったことと、以前宿泊したホテルの浴槽が大変気に入っている…とお聞きし、それがホーロー浴槽であったことから、タカラスタンダードのシステムバス[PREDENCIA]をお勧めしました。
お掃除もできるだけ簡単に済ませられるシンプルなスタイルをご希望で、窓は開けたことがないし要らない。とのことから、換気の設備をしっかり整えたうえで思い切って窓を閉じる提案をしました。
これまで、お風呂やトイレには当たり前のように窓がありました。しかし最近は、お風呂やトイレに窓をつけない方が増えています。昔に比べて家の気密性が重要視され、24時間換気システムのおかげで、窓を開けずに換気できるようになっています。また、照明もLEDのおかげで電気代を気にせず安定した光が得られるようになりました。このような変化の中で、窓のあり方も変わってきているのです。
洗面化粧室の鏡は施主様支給のLED間接照明が付いた1面鏡です。スイッチはタッチパネル式で調光調色が可能なため、必要に応じて洗面室の雰囲気を変えることが可能です。照度を落として、ふんわりとしたライトが温かみを感じます。
右は、施工前にご提案した完成イメージのパースです。実際の工事と近いイメージで仕上がっています。
洗面ボウルは陶器製をご希望でしたので、使いやすい広ふかボウルが選択できるTOTO「ドレーナ」 扉カラーはフィブラブラックをご提案しました。化粧台のカウンターカラーは、周りの建具とよく合うダルブラウンです。床もクッションフロアからフロアタイルになったため石目がリアルに表現されています。
『フロアタイル』は、塩ビ素材の床材です。 塩ビ素材の床材と言えば『クッションフロア』を想像しますがクッションフロアは「塩ビシート」フロアタイルは「塩ビ素材のタイル」です。 フロアタイルはクッションフロアと少し違いデザインされる木目柄や石目柄は凸凹も再現され本物と間違うほどリアルなデザインです。
洗面室にも換気機能を加え、窓をなくして収納のためのキャビネットを設置しました。
洗面室はタオルや化粧品、お掃除道具や様々な洗剤など雑多になりがちな空間です。断捨離しても、どうしても必要な物であふれてしまいます。
便利に使うには洗面室の隣にリネン庫があるとパジャマや下着を個室に取りに行くという手間が省けてとてもよいのですが、そんな部屋を設けられる住宅はあまり見かけません。
右側のキャビネットは奥行きがあるので、洗面室にあふれていた小物類もすべてスッキリ納まり、パジャマや下着の収納も可能になったため、動線が少なく生活が楽になったそうです。